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時刻はそろそろ寮に戻らなければならない時間。
あの後、ついさっきまで学食でクラッカー戦争を繰り広げていたが、余りの騒ぎに見回りに来た風紀委員に見つかりこっ酷く叱られて(恭介が)寮長の誕生パーティは閉会となった。ちなみにこんな終わり方をしたのにもかかわらず、寮長と男の人の表情はとてもすっきりした様な何か悟った顔をしていた。そしてその後パーティの主役の二人はお先に帰宅してもらい、残った人間で辺りに無造作に散らばったクラッカーの残骸を片付けようということになったのだが、流石に時間が遅かったためじゃんけんに勝った半分が先に風呂に入り、戻ってきたら残りと交代するように恭介が皆に命じ、僕と鈴はじゃんけんに勝利し後片付けの係りを免れ今鈴と二人で人通りの無くなった寮までの道のりを歩いていた。でも・・・

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

夕方の僕の発言からお互い気恥ずかしくて話し出せず気まずい沈黙が続いていた。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ・・あのさ」


僕の急な発言に鈴がふぎゃっと猫のように飛びのく。

「な!なんだ!?」

「・・・・夕方の・・・こと・・・なん・・・だ・・けど・・・・・・・」


「夕方?あぁ、あの理樹のこく・・・・・こ・・・く・・・・こくしょーさゆり」

ふーあぶない、ばれるとこだった・・・。と小さな声でぼやいていた。正直まったく騙し切れていない、何せ鈴は人を騙したり、嘘をついたりすることがとことん苦手なのだ・・・・まぁ、そんな純真な所にも惹かれたんだけどさ・・・

そんなことを考えていると自然と気持ちが楽になってきた。


・・・あのときの僕の告白は、好きだから幸せになって欲しい。

好きだからもし男の人を選べば身を引こう・・・そんなことを、伝えようとしていた。

       

今考えれば・・・諦めを付けたかっただけなんだ。


               
   
        



・・・・・諦めることなんて・・・出来ないくせに・・・・・
       
        

 

「・・・・告白のことなんだけど・・・・」




僕の発言にまたふぎゃぁと後方へ大きく飛びのく。そして顔を真っ赤にしてこちらを恨めしそうにうーっと唸って僕を見ている。




だから、今回伝えるこの想いは、そんな思いも、背徳感もなにもない

         
まっさらな気持ち。ずっと思い続けた気持ち。
 
            





それを言葉に乗せて伝えよう








「僕は鈴が好きだよ」







ついに余りの気恥ずかしさに鈴は木の陰に姿を隠した。
木の陰からはううーっ・・・と唸る声が聞こえる。ひとしきり唸り終わると木の陰からひょいと飛び出て、真っ赤な顔で僕に叫んだ!

「おまえそんなこといってて恥ずかしくないのか!?」

 
 
恥ずかしくなんて無い・・・だって・・・

      
「うん・・・だって僕・・・鈴のことが好きだから・・・」


「ふぎゃっ!?」

      
また飛びのいて離れようとする鈴の腕を掴んだ


「は、はなせ!いじわるする理樹なんて嫌いだ」

「それは困るよ・・・だって僕・・・鈴のことが好きだから・・・」

「ううぅーー・・・・・」


観念したのか飛びのこうとするのを止め、仕舞いには真っ赤な顔で俯いてしまった・・・

後は返事を聞くだけの筈なんだけど・・・
           
このとき何故か一つの言葉をとても言いたかった



「あのね、鈴。僕は鈴を守って生きる             

     ・・・何が起きようとも、僕がいる・・だから、安心してよ」





彼女はこの先の人生のどこかで道に迷ってしまったとき、きっと何処とも知れない闇の
中を永遠に迷い続けるでしょう・・・そうした時

大丈夫ですよ

僕は即答した。余りの急な即答に少し男の人は面を食らっていた。


僕は・・鈴が迷わないように・・・たとえそれが暗闇の中だったとしても・・・

僕は・・・・





「鈴の手を引いていく、どこまでもいくから…」

    



ここまで言って僕は唐突に理解した、きっと・・・この言葉は


言いたい言葉なんかじゃなくて、言わなければならない
        

いつか、ここではない世界での









―――遠き日の・・約束なんだ・・・―――

 




  
 少年は言った



「一緒に生きよう」



  


少女は問うた



「…それは…プロポーズか?」




              

少年は答えた




たとえ暗闇でも、手が離れぬように
たとえ遠くに居ても、心が離れぬように  
強くまっすぐな声で言った 

「うん」







ずっと俯いていて僕の言葉を聞いていた鈴は、とても小さな声でそうか・・・と俯いたまま呟いた。

「・・・即答か・・・」


「うん・・・だって・・・」

僕は掴んだ手を手繰り寄せ鈴の身体を抱きしめた

「僕は鈴のことが好きだから・・・」


「・・・おまえさっきからそればっかりだぞ」

鈴は顔を真っ赤にしてぼそりと言う・・・
だって今日までこの気持ちを、好きというたった一つの言葉を今までずっと胸に秘めて我慢してきたんだ。今日くらい何回も言わせて欲しい。


「・・・まったく・・・そんなに好きなら仕方ないな。いいだろう・・・か、彼女になってやる」

僕はつい頬が緩んでしまった。口では強気だが、とても表情が嬉しそうに語っている。
・・・やっぱり嘘は付けないんだなぁ・・・そんな可愛らしい鈴の創造していたよりも、もっと小さかった身体をぎゅっと愛おしく抱きしめ、ぼやぁと潤んだ目で僕を見つめる鈴とそっと、唇を重ねた・・・。



       
    
            
            
        
















・・・しかし・・・。何か大事なことを忘れている気が・・・・      
           
・・・何だったか・・・思い出せない・・・















・・・・ちりん・・・・









鈴の髪飾りが綺麗な音を鳴らす
 
         
           
         
         





















・・・・あ・・・・



               

しまった











ぱああああぁぁん!!!!!!!



「ひいぃっやっほおおおおおううううううぅぅぅぅっ!!!!!!!!!!!」


「おめでとーーーーーー!!!!!!!!!」


「奥義!無限の筋肉 (アンリミンテッドマッスル) !!!!!!!!!」

「なにおう!約束された勝利のマーーーーーーン!!!!!!!!!」

「こんぐらっちゅれーしょん!!!リキ!!鈴さん!!」


「まったくいきなり甘甘な台詞をはいてくれるな理樹くんは」


「校内でらぶらぶいちゃいちゃ警報発令中ですヨーーーーー!!!!!!!!!」


「・・・・・まぁ・・・恭介さんかあの男の人とくっ付かないなんて不本意ですが・・・・おめでとうございます」


「おめでとう。棗さん!」


「いやはや・・・おめでとうございます」


そうだった。すっかり忘れてた!まだ鈴の髪飾りには盗聴器が付けられたままだったのだ。・・・つまりさっきから僕達が交わしていた会話は・・・・・・



   「愛のこもったセリフ・・・全部聞かせてもらったぜ・・理樹・・・!!!」



全部!筒抜けじゃないかあああああああぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!!



皆がここぞとばかりに残って廃棄処分となるはずだった残りのクラッカーを一気に鳴らす。きっと恭介はここまで見越して持ってきていたに違いない・・・
ちなみに鈴は小毬さんや来ヶ谷さんに囲まれて祝福の言葉を一身に受けている。
鈴はなにがやら理解できないようで固まっていた。・・・鈴・・・ごめん・・・

「こらああぁっ!!!!貴様等なにをしているううぅっ!!!!!!!!!!!!!」

また僕達の騒ぎを聞きつけたのか風紀委員の腕章を付けた生徒が5〜6人程で鬼の形相で追いかけてきた

「やっべ!風紀委員だ!!逃げろ!!!!!」

恭介の一声でクラッカーで大騒ぎしていた皆は一斉に逃げ始める。
しかし鈴はまだ固まっているようでその場から動く気配を見せなかった



 


「鈴!!!」



僕は薄暗い闇の中にたたずむ鈴の手をぎゅっと掴んだ

「理樹!?」

     


驚く鈴の手を掴み走り出す



鈴がたとえこの暗闇でも迷わないように



力強く鈴の手を握った


                         


「まああああぁぁぁてえええええぇぇぇぇいいいいいぃぃっっっ!!!!!!!!!」



中庭の芝生を走り抜けていると真ん中に恭介が一人たたずんでいた。僕は恭介の元へ駆け寄る。


「跳べ!!!理樹!!!!」

僕は鈴に合図し一緒に跳ぶ。すると後ろから追いかけていた風紀委員が皆、いつの間にか仕掛けられていた落とし穴にまとめて落ちていった。

「ヨーシ!大成功だーーー!!」

「いや!こんなのいつの間に仕掛けたの!?」

「イヤー・・私がちょっと興味で作っておいたのをですネ・・・・」

「片付けておこうよ!葉留佳さん!」

「えー!だって後片付け嫌いー・・・それにほら!役に立ったじゃないですか?」


そんな話をしていると校舎のほうから何人もの風紀委員の腕章を付けた生徒がやってきた。しかもその先頭にはヴェルカとストレルカを率いる二木さんが・・・

「げっ!お姉ちゃん!?」

「葉留佳ああぁっ!!!観念しなさああぁい!!!!!!!!!」

「今度こそぴんちなのです!うぃーあ のっと びりーぶ なのです・・・
             ・・・・あっ・・・今ネイティブっぽい発音でしたよね・・?」

「そんなこと言ってる場合かクド公!さっさと逃げるぞ!!」




「いくよ鈴!」


僕は手を差し伸べる。



「あぁ」
    

二人は互いに手をつないだ








もう二度と離れぬように・・・強く、強く握り締めた・・・。












      
僕等は走り出す



     



きっとその先には








たくさんの出会いが待ってくれている 









何物にも変えられない大切な仲間達と、         

   

         初めて僕が恋をし、そして思いを伝えた少女との
 





      


たくさんのかけがえの無い時間が、待ってくれている
    


















きっと・・・ずっと・・・いつまでも・・・












       
「一緒に、生きよう」
















―――そんな、遠き日の約束と共に―――







〜fin〜



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後書き/
祝!リトバスss初作品完成おめでとーー!!!

さぁということで、本文がMicrosoft wordで全68頁で終了してしまったため切り良く70まで後書き書けばいいんじゃね?というまぁなんとも幼稚な発想で今回の作品について徒然なるままに書き上げようと決意する今日この頃。


さあ・・・まぁとりあえず文が無駄に長いというだけが唯一無二の誇れる点(?)なのですが、内容としてはいかがだったでしょうか?もしも万が一面白いや感動したなんていってくださる方がいるのであればweb拍手等に記していただければ作者はうれしさを越えて15歳で夜の街を叫びながら全速力で盗んだバイクを担いで走り出すほどの嬉しさとやる気がすさまじい勢いで沸いてきます。

応援・・・何卒・・何卒よろしくお願い申し上げます。   orz

私がこの作品を書き上げたのはおよそ3週間程前、友人から借りたリトルバスターズを合計20回ほどの号泣の末、いつも何かのゲームをクリアーした後必ず行うss探しを始めました。そして見つけたのが当時まだ総作品数が10とちょっとだったss情報サイトを見つけました。私はその当時「ふっ・・まだ注目度が上がっていない(当時まだ八月末か九月の始め)リトバスのssなど、所詮手ぬるいわぁ」とか思っちゃって一つ一つ作品を見ていくと「なんじゃこりゃー!!」と某刑事ドラマのごとく叫びだしてしまうほど自分のぬるい考えはみごとに打ち砕かれ、擂粉木でこなっこなにされてしまいました。なにせ内容は驚くほど皆々様クオリティが高く、笑ったり泣いたり、続編のある作品は次が読みたくなりすぎて禁断症状が出てしまうほどはまりっぷりでした。しかもその中でも光神社はものすごいssの保有数を持っており何度も何度も通っていました。しかしその当時まだ更新速度が遅かったss情報サイトを見て「ぬぅ・・何故更新されない!?」
と当ても無く憤りを感じていたそのとき!受験の控える厨房の頭に思い浮かんだこと

「そうだ!SSを書こう!! JR西日本」

そんなところから始まってしまったわけです。
しかし昼間は授業、夜は塾に見舞われる厨房の自由時間などたかが知れており、次の日の学校があるためと親にやたら妨害されたことは数知れず・・・。さらに上記にリトバスss初作品とか書いちゃってますが、正直な話これが全てを通しての初作品なわけで、
ここどうやって表現すればいいの!?などの技術的困難にも見舞われ、さらに「ここに作品載せて名声を得てやるぜー」と厨二病特有の勘違いで支えられてきた私の心は、急激に勢力を伸ばし気付けばもう80に達しちゃってるssサイトを見て、京都在住の中学三年生男子の心はアメリカ映画の脱出シーンの窓ガラスのごとく砕け散り、もうだめだと何度も諦めかけそうになりました。しかしリトバスのゲームは返したものの、後に使えるのでは?と思ってコピーしておいたリトバスデータのBGMやOPを聴いて数々の感動の一週間が胸によみがえってき、これからは強く生きる、と再決意しテスト期間中にも関わらず親の目を盗み書き上げたこの作品。
出来上がった瞬間は午前二時と、深夜にもかかわらずどたばたと誰もいない空間に正拳突きをして喜び勇んでおりました。(ガチ)


まぁそんな自分のことばかりを書き上げ、触れては生きて帰れない本編には全く手を付ていませんが・・・まぁネタバレ厳禁ということで・・・


感想、誤字脱字の指摘、誹謗中傷(ぉ などはどうかweb拍手でお願いします。これを書いているパソコンは親も一緒に使っているので、メールで送られるとあ゛―――となりますので・・・・

しかしこの道に入って約一年・・・ついに私も来るところまできましたね・・・色々・・・

さてこの後書きもそろそろ70ページに達そうとしております。

この蒼泉市役所もそろそろ閉館の時刻になりました。
この作品を読んでくれた皆様、本当にありがとうございました
 See you again また出会うそのときまで・・・・