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これはリトルバスターズメンバーによる日常。

これが、日常なのである。

そう、これが、これこそが、リトルバスターズの日常・・・。




『第1話 風紀委員会へGO!』







真人「なぁ恭介、今日はなにするんだ?」

いつものように幼馴染組は、一つの部屋に集結する。

恭介「ああ。今日はな・・・理樹、そっちを持ってくれ」

理樹「あ、うん」

いつもどこから出てくるのか分からない巻物の右端を理樹は掴み、引く。

そして、今回のミッションが登場する。

名づけて・・・。

『夜の学校で飲み物を買う罰ゲーム付の真夜中ドキドキトランプ大会』

恭介「はい拍手〜!!」

鈴・理樹・真人「「「・・・」」」

謙吾「いやっほ〜う!」

謙吾は相変わらずのテンションで盛り上がる。

しかし、他のメンバーはそうはいかなかった。

鈴「・・・ださい」

恭介「ださいくない!」

一気に窮地に追い込まれる恭介。

理樹「ま、まぁとにかくやってみるのが一番じゃないのかな?」

真人「ところで、罰ゲームって、こんな単純でいいのか?」

恭介「ああ。今回のゲームの勝者は、敗者に何でも命令することが出来るだからな」

理樹「ええ!?」

ここで驚くは理樹。恐らく、勝てる自信がないのだろう。

恭介「鈴、何で逃げようとする」

鈴「ギクッ」

ドアの前に立っていて、あとちょっとで外に出ようとしていた鈴を、恭介は見逃さなかった。

鈴「こんなゲーム、いやだ」

恭介「参加するだけで、モンペチ10缶贈呈だ」

鈴「やる」

理樹「切り替わり早!?」

まんまと乗せられる鈴。

謙吾「どうでもよいが、早く始めようぜ」

真人「オレの筋肉がうなるぜ!!」

理樹「いや、トランプに筋肉は関係ないから」

恭介「それじゃあ、ミッション・スタートだ!」

こうして恭介考案のトランプ大会が始まった。競技は大富豪だった。

最初の試合では恭介が大富豪となり、鈴が大貧民。

その次に真人が大貧民となり、その次にまた鈴。

しばらく続いて、最終的に大貧民になってしまったのは・・・。






理樹「結局、最後には負けちゃった」

途中までは富豪か平民を保っていた理樹だったが、最後の試合で鈴に逆転されてしまい、大貧民まで落ちてしまったのである。

そして、こうして真夜中の学校で自販機まで歩いているのである。

ちなみに、無線機所有、イヤホンを片耳に装着中である。

理樹「えっと、ところで何を買ってくればいいんだっけ?」

鈴「私は何でもいい」

謙吾「オレも何でもいいぞ」

恭介「オレはお茶で」

真人「オレはスポーツドリンクだ」

ほとんどの注文は何でもいいみたいなので、とりあえずお茶を1本・何か適当に3本・スポーツドリンクを1本買うことにした。

理樹「でも、こんな真夜中に校内をうろついてて大丈夫かな」

恭介「理樹なら大丈夫だ。お前ならきっとどうにかなる。周りには、お前のことを気にしている人物も何人かはいるそうだしな」

鈴「何!そうなのか!?」

理樹「鈴。そこまで動揺しなくても・・・」

鈴「理樹。私との約束、忘れるんじゃないぞ」

ちなみに、先ほどの大富豪の結果、鈴が大富豪となった為に、理樹は鈴の命令を聞くこととなったのであった。

理樹「・・・なんか、嫌な予感しかしないんだけど」

真人「心配するな理樹!オレの筋肉がついている!!」

謙吾「そうだ。オレの竹刀と真人の筋肉があれば無敵だ」

鈴「・・・アホか」

鈴は謙吾と真人の2人に対して呆れている様子だった。

そんな様子がイヤホンから聞こえてきて、理樹は微笑ましく思えて、ちょっとだけ笑顔になった。

だが、その時だった。

佳奈多「そこで何してるの?」

後ろから、聞きなれた声がしたので、理樹は後ろを振り向いて、気づいた。

理樹「あ・・・」

不運にも風紀委員の委員長である二木佳奈多に見つかってしまったのである。

佳奈多「あなた・・・直枝理樹ね」

理樹「うん。あなたは確か、風紀委員の二木佳奈多さん」

ここで理樹は考える。自分の為に仲間は犠牲にすることは出来ないと。

というわけで、

理樹「(通信は切っておこう)」

(ブッ)

こうして無線機の電源を切った。








真人「おい理樹!何があったんだ!?」

(ブッ)

恭介「誰かに見つかったのか」

鈴「何!?理樹は捕まったのか!?」

謙吾「そう考える他はあるまい。何せ、通信まで切ったのだからな」

理樹が通信を切ったことで、残りの4名は会議を始める。

謙吾「どうする?理樹を助けにいくか?」

真人「当たり前じゃねぇか!理樹を守るのはこのオレだ!!オレのこの素晴らしい筋肉で・・・」

と言って、真人が見事な筋肉を披露しようと服を脱ごうとしたところ、

鈴「気持ち悪いんじゃ、ぼけー!!」

(ゲシッ!)

後頭部に鈴のハイキックが炸裂した。

謙吾「やはり、理樹を助けるのはこのオレ・・・」

恭介「いや、今回は何も行動しないでおこう」

鈴・謙吾・真人「「「・・・え?」」」

恭介の言葉に、残り3名は見事にどきもを抜かれた。

鈴「・・・何故だ?」

恭介「ん?」

鈴「何故理樹を助けにいかないんだ?」

鈴は兄である恭介に、理樹を助けない理由を尋ねる。心なしか、少し悲しそうにも見えた。

恭介「それは、この通信を切ったことにある」

謙吾「通信を切ったことに?」

あまり恭介の言葉が理解できなかったのか、謙吾はまた新たな質問を投げかけてくる。

恭介「つまり、理樹はオレたちに迷惑をかけないように通信を切ったんだ。それなのに、オレたちが外に出て、

   理樹を捕まえたやつに御用となったとすれば、理樹の気持ちを踏みにじったことになる」

鈴「・・・本当に理樹はそこまで考えてるのか?」

先ほどまでの悲しそうな様子などぶっ飛んだかのように、鈴は呟いた。

真人「ところで、理樹を捕まえたやつって一体誰だ?」

真人の言葉には、少し怒りがこもっている。

恭介「さぁな。まぁ大体検討はつくけどな」

鈴「検討がつく?」

恭介「ああ。この時間に校舎内をうろついていて、仮にもリトルバスターズのメンバーである理樹を捕まえられる人物と言えば・・・」

謙吾「風紀委員会か」

恭介「ご名答」

謙吾は、いつにもまして冷静さを保っている。今はジャンパーを着ていない為なのだろうか。

真人「あいつらか・・・待ってろよ理樹!今すぐに!!」

鈴「きょーすけの話を聞いてなかったのかお前は!!」

(ゲシッ!)

本日2度目のハイキック。

真人「ぐへっ!」

当たり所が悪かったのか、真人はその場に倒れこんでしまった。

謙吾「鈴、ちょっとやりすぎじゃないのか?」

鈴「これくらいしないと、こいつは分からないからいいんだ」

恭介「鈴・・・。そんなんじゃ理樹に嫌われるぞ」

鈴「な!そ、それは・・・」

恭介の一言に、鈴は動揺してしまう。そんな鈴を見て恭介は、

恭介「アッハッハ〜、図星だな(キラ〜ン)」

高々と笑い声をあげて、歯を光らせた。

鈴「・・・きー!!」

(ゲシッ!)

本日3度目のハイキックは、恭介に当てられた。







佳奈多「はぁ。どうしてこんな時間まで校舎内をうろついていたの?」

理樹は、佳奈多に連れられて、現在風紀委員会の部屋で取り調べを受けている。

もちろん2人きりで。

理樹「えっと、喉が渇いてたから自動販売機で水を」

佳奈多「今は何時だと思ってるの?」

理樹「・・・すみませんでした」

現在、時刻は12時を回ったところ。

この時間だと、喉が渇いたからという理由はまったく通用しないだろう。

佳奈多「まったく。いいですか直枝理樹」

理樹「あっ、呼ぶときは理樹でいいよ」

佳奈多「え?・・・理樹、君、あなたは規則を守ろうと思えば守れるんだから、守ってよ」

理樹「うん、これからは気をつけるよ、二木さん」

佳奈多の顔が少し赤くなっているようにも見えるが、それに関しては理樹は触れず、

理樹「あの、もう帰ってもいいでしょうか?」

と佳奈多に尋ねる。

すると、佳奈多から意外な答えが返ってきた。

佳奈多「あなた、本当に今回だけなの?」

理樹「え?」

それはつまり、外出禁止時間に、無断外出をしているのは今回だけなのかということを尋ねるものだ。

佳奈多「理樹君、確かリトルバスターズに入ってるらしいわね」

理樹「うん、そうだけど」

佳奈多「リトルバスターズの行動に関しては、風紀委員の耳にも届いてるわ。だから、今回だけでは済まされないとは思ってるのよ」

理樹「・・・えっと、そのことについてはまた今度ゆっくり話すのでは駄目かな?」

佳奈多「やっぱり何かあるのね。仕方ないわね、じゃあ、明日の昼休みにここに来てくれないかしら?」

理樹「昼休み・・・それなら大丈夫」

明日、という単語を聞いて理樹は少しドキッとした。

何故なら明日の放課後、鈴と一緒にモンペチを買う約束があったからだ。

・・・トランプの罰ゲームで。

佳奈多「じゃあ今日のところはこのくらいにしておいてあげるわ」

理樹「ありがとう。じゃあまた明日」

一応あいさつを交わして、理樹は風紀委員の部屋を出た。








そして数十分が経過して、

(ガチャッ)

理樹は部屋に戻ってきた。

真人「り、理樹!無事だったか!!」

理樹「うん、まぁね」

鈴「何か変なことはされなかったか!?」

理樹「されないよ・・・変態じゃあるまいし」

理樹は少し呆れた様子で答える。

恭介「で、理樹。何を言われたんだ?」

理樹「・・・明日の昼休みに二木さんのところに行くことになった」

理樹は、恭介の質問に正確に答えたつもりだったのだが、

鈴・謙吾・真人「「「・・・」」」

鈴と謙吾と真人の3人が固まってしまったことにより、少し自信をなくしてしまう。

鈴「な、何だって!?」

少しして、鈴が口を開いた。

しかも結構大声で。

謙吾「鈴。もう少し声を落とせ。風紀委員が来るぞ」

恭介「そうだ。やきもちを焼くのは後だ」

真人「うおおおおおおおお!じぇえらしいいいいいいい!!」

理樹「真人も!?」

もう周りの迷惑等は関係ないように、真人は騒ぎ始める。

真人「理樹!まさか、昼休みにオレを置いてって、二木のところにいくつもりなのか!?」

理樹「いや、まぁ。約束は約束だし・・・」

恭介「理樹」

突然耳元で声が聞こえる。

理樹「・・・どうしたの?恭介」

その声に、小さい声で答える理樹。

恭介「・・・放課後じゃなくてよかったな」

それだけだった。

謙吾「ところで理樹。オレたちも行った方がいいのか?」

理樹「いや、この問題に関しては、僕自身で解決するよ。だから、謙吾たちは来る必要はないよ」

理樹は、決意をしたように言う。

恭介「(理樹・・・)」

恭介は、心の中で何かを呟く。

もちろん、誰にも聞こえはしない。

真人「理樹は・・・理樹はオレが守るんだ!!」

謙吾「・・・もうその話はよいから、戻って来い真人」

一人、暴走したまま止まることのない、暴走筋肉電車がここにいたのだった。