×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。





リトルバスターズ!・アンソロジー

〜クドのお願い〜







      夏も少しずつ風が涼しくなり、眩しいばかりの太陽も少し穏やかになってくる。

     暑い夏もあとわずかである。

     それでもまだ暑い。

     蝉は鳴いているし、山の緑はまだまだ濃い。

     空は晴天で風だけが涼しくカーテンをなびかせている。

     時間は12時を少し回った頃、つまり昼休み。

     移動教室から手を引かれてほかのクラスメイトたちより早めに教室に戻ってきた。

    「リキ〜お弁当にしましょう〜いっつあらんちたいむ〜」

     いつもの棒読みな英語でクドが僕とクドの机をくっつける。

     まだ誰もいない教室で少し照れくさくもあるけど、クドは楽しそうだ。

     ぱたぱたと小さな体にマントを揺らしながら自分のかばんから中身を取り出している。

     そんなクドを見ているとどうしても顔が緩んでしまうのである。

    「って、それなに?」

    「お弁当です〜」

     手際よく用意されたのはどこに入っていたのか銀色のボウルと水筒が4つ。

     にゃ〜印の水筒に銀のボウル…。

     きしめん?

     黒い食紅?

     どうしてそう思ったのかわからないけどそんな単語が頭に浮かんだ。

     けれど1つ目の水筒から出てきたのは白く細長い麺。

     銀色のボウルの中に氷の入った麺が入る。

    「…そうめん?」

    「いえ〜す!いっつあらいと〜正解です〜」

     2本目の水筒からもそうめんが出てきた。

     3本目からは氷とさくらんぼや細かく刻まれた果物。

     そして4本目からはめんつゆが紙コップに注がれる。

    「はい、ど〜ぞ、リキ」

    「はは、ありがとう」

     あっという間にちょっと変わった涼しい昼ごはんが出来上がった。

     たまにクドはこういう変わったお弁当を用意してくる。

     今回はクドと僕用のマイ箸を用意していたようで、犬の形をした箸置きがとてもファンシーだ。

    「では、いただきましょう」

    「うん。いただきます」

     戻ってきたクラスメイトの視線が少し気恥ずかしくもボウルからそうめんを取ってつゆに浸して啜る。

     すると、冷たくてコシのある麺が喉を通り抜け、かつおだしの香りが程よく口元に残った。

    「おいしい…。すごくおいしいよクド」

    「えへへ、よかったです〜。めんつゆは手作りなのです〜」

    「ずず…なるほど、さすが家庭科部だね」

    「わふ〜〜、リキにほめてもらったのです〜」

     満面の笑顔で食べるクドに思わずくらっ…ときてしまう。

     あぁ、僕はまだ昼なのに酔っ払っているのだろうか…。

     それもこんなバカップルなことをしているにも関わらず恥ずかしさを忘れてしまうほど。

     それだけクドは僕にとって魅力的ということなのかもしれない。

    「あ〜、ク〜ちゃんおいしそ〜」

    「お〜そうめんですヨ〜」

    「いい香りですね」

    「なんだ。なかなか美味そうじゃないか」

    「うん。風情があるな」

     遅れて帰ってきたリトルバスターズの女性陣とプラス葉留佳さん。

     手にそれぞれ購買から買ってきたのかパンと飲み物を持っている。

    「えへへ、おじゃましま〜す」

    「お、こまりん今日はおじゃまむしか〜?」

    「おじゃまおじゃま〜♪」

     妙な鼻歌を歌いながら小毬筆頭に僕とクドの周りにそれぞれ広げ始めた。

     う〜ん…さすがに女の子に囲まれるのは少し落ち着かない。

     それに…。

     そうめんを啜るたびに僕の顔色を伺う視線が集中しているのを感じる。

     そういうのはクドだけで充分恥ずかしいのに…。

    「ど、どうですか、リキ?」

     クドもわかっていっているのだろうか…。

     僕もこの場はやむを得ず恥ずかしさを押さえながら拙い台詞を口にする。

    「うん…おいしい」

     その一言を待っていたかのごとく、きゃ〜!とその場が盛り上がる。

     まったく女の子っていうのは…と思う今日この頃だ。

     なんでこんなに盛り上がるんだ?と不思議そうな顔をしている鈴だけが唯一の救いか…。

     とにかく、落ち着いた食事ができない。

     これで真人や謙吾、恭介が居れば少しは違うかもしれないのに。

     たぶん…。

    「なんだ、こんなハーレム状態なのに真人少年を探しているかのような目だな」

     うわぁ、鋭い…。

     なんでわかったんだろう。

    「それは無粋というものです…」

     この状況がすでに無粋と思うのは僕だけ?

    「理樹くんっ!それは野暮ってもんでヨ!」

     いやいやいや、それ僕の台詞だから。

    「あいつがいると馬鹿がうつるぞ」

    「うんうん。みんな感染しちゃいますヨ」

    「わふ〜!ばいお・ばざーどなのですか〜」

     真人はいつの間にか生物的災害にまで発展していた。

     クドの発言を聞いて納得して頷いているクラスメイトもいる。

     ごめん真人、僕も一瞬だけどそう思っちゃったよ…。

     あぁ、めんつゆがおいしいなぁ。

    「うん〜。でも真人くんさっき謙吾君と一緒に学食行ったよね」

    「そだっけ?」

    「はるちゃんも一緒に見てたでしょ〜?」

    「あ〜、そっかそっか」

     どうやら助け船は来ない模様。

     この分だと恭介も一緒に学食の可能性が高い。

     恥ずかしいけどおとなしくクドのお弁当を食べることにしよう。

    「直枝さん…。おいしいですか?」

    「…おいしいよ」

    「ひゅ〜ひゅ〜熱いね暑いね〜」

    「うん。仲がいいな二人は」

    「鈴さんからかわないでください〜」

    「そういえば、まだまだ暑さは続くみたいだね〜」

    「いっそのこと、みんなでプールというのはどうだ?」








          ―――その話、乗った!!―――









      いつのまにか恭介が教室に入ってきていた。

     珍しく今日は窓からの登場じゃない。

     紙パックの牛乳のストローを咥え、右手になにかのパンフレットが見える。

    「お前、なんでそんなにタイミングいいんだ」

    「そういうスキルなのさ」

     鈴の質問に間髪入れる答える恭介に一言。

     それ、ある意味神スキルだよ…。

     しかも手に持ってるパンフレット…市民プールとある。

    「それにしてもプールかぁ…。この辺りにあったっけ?」

    「隣町にあるな。市営プールだが、それなりにでかいぞ」

    「私行ったことあるよ〜」

    「ほぅ。じゃあ案内は小毬君でいいな」

    「任せて〜」

     早速行くことが決定したようだ。

     さすがというか、リトルバスターズはこういった催し事に関しては迷いがない。

     妙な関心をしながらそうめんと一緒につゆを飲む。

    「じゃあ、新しい水着買いに行かなくちゃ」

    「私もいくよ〜」

    「私もご一緒させていただきます」

     西園さんが珍しく前向きだ。

     西園さんはどこから取り出したのか水着カタログらしきものを取り出して、広げた。

     そこを中心に小毬さんと葉留佳さんが集う。

     どうしてこうもタイミングよく催し事に関するアイテムが出てくるだろうかと思うのは僕だけだろうか。

    「ふむ、小毬君や葉留佳君、美魚君は私と一緒にビキニがよさそうだな」

    「うん〜。ちょっと恥ずかしいかも」

    「私もそれはちょっと…」

    「ちょっと勇気いりますね」

    「そうか…?私は断然ビキニだぞ?」

     そりゃ来々谷さんはそうだろうなぁ。

     というか、それ以外に想像できない。

    「む、私にも見たいのです〜」

    「私も見るぞ」

     何かに触発されたかのように一緒に水着カタログを見に行くクドと鈴。

     一人取り残された僕はずるずるとそうめんを啜る。

    「しかしだ…」

    「ん〜…」

     来々谷さんが鈴を、葉留佳さんがクドを見る。

     不穏な気配を感じたのか鈴が一歩退く。

     葉留佳さんの視線に気がついてクドが不思議そうな顔をする。

     それを見て両者はふむ…とうなづいた。

    「鈴君にビキニは少し無理があるな…」

    「クド公もまず無理っすね姉御」

    「ガーン!?いきなりダメだしなのです〜」

    「なにぃ!?」

    「ぶっ…」

     唐突な言葉に吹きかけてしまった。

     かつおだしのいい香りが鼻まで逆流しかけた。

    「はぅ〜リキに笑われました〜」

    「理樹なんて嫌いだ〜!」

    「ごめんごめんっ」

     クドと鈴がショックを受けてしまったみたいだ。

     2人の抗議を聞きながら、ごめん…クドと鈴はビキニよりワンピースだよ…と思う。

    「ん〜鈴ちゃん、いろいろあるから…何とかなるかもしれないよ〜」

    「本当かっ」

    「まぁパッドとかありますからネ」

    「ぱっど?」

     小毬さんフォローで水着カタログを再び見に行く鈴。

    「ん〜…」

    「わふぅ…」

     小毬さんがクドになにかフォローを考えているようだ。

     水着カタログとクドを交互に見ながら一生懸命ページを捲っている。

     それがだんだんと最後のページになり…カタログが閉じられた。

    「ク〜ちゃんにはワンピかな?」

    「ガ〜ン!!?」

     さすがに小毬さんにもフォローができなかったか…。

     葉留佳さんがそれを見てびしっ!と指摘する。

    「ひんぬーワンコはワンピで充分なのですヨ!」

    「ガガ〜ン!!?」

    「この際、スクール水着というのはどうでしょうか?」

    「あ、それじゃあついでに胸元に2−Eとネームをつけてあげましょう」

    「それはちょっと…って、ゆいちゃんどうしたの!?」

    「〜〜〜っ」

     何を想像したのか来々谷さんが悶絶していた。

     そんな感じで賑やかな昼休みは過ぎていく。






      放課後、家庭科室に行きましょうというクドの要望で畳の上に上がる。

     もう常連のような僕だけど、クドは手際よくクッションを敷いてくれた。

     だけどクドはずっと黙ったまま。

     出来上がったばかりの熱いお茶をすすりながらクドはさっきから考え事をしているようだった。

     新茶らしくおいしいお茶なのだが、クドはお茶を冷ましながらじぃ〜とお茶の水面に浮かぶ茶柱を見つめている。

     2人分のお茶をすする音だけが室内に響く。

     外からは運動部がジョギングする掛け声が聞こえてくる。

     そろそろ何か声をかけたほうがいいのかな。

     そう思い、クドを見ると…。

    「リキ…」

    「クド…」

     お互いの視線と声が合わさった。

     タイミングがいいのか悪いのか…。

     そう思っていると、クドのほうが先に視線を合わせてきた。

    「リキ…お願いがありますっ」

    「ど、どうしたの改まって」

     クドはクッションの上に正座してじぃ〜と僕を見つめている。

     少しの間。

     クドは意を決したように言葉に出した。







―――私のおっぱいおっきくしてくださいっ―――








    「ぶっ!?」

    「わぁ〜!?」

     思いっきりお茶を噴出してしまった。

     慌ててクドが背中をさすってくれる。

     とりあえず落ち着け。

     深呼吸を3回して、気持ちを落ち着ける。

    「す、すみません…。大丈夫でしたか?」

    「けほけほ…、大丈夫だけど…どうしたのいきなり」

    「わふ〜」

     まだ咳き込んでいる僕の前に再び正座するクド。

     クドは自分の胸に手を当て、スカイブルーの瞳が僕を映す。

     いや、そんな上目遣いで見つめられると動けないじゃないか…。

     そうしているとクドが瞳を閉じた。

     そのままじっとしているクド。

     すると、僕の体は自然と動いて…。

    「…んっ」

    「ん…」

     少しだけ合わせただけのキスをした。

     目の前には優しく微笑むクド。

     そして、クドは何を思ったか僕に背中を向け、ずりずりと畳の上を滑りながら僕の胸に背中を預けた。

     クドの小さな体が僕の腕の中で収まる。

     そして、クドの体重が掛かった。

     なんでだろうか…前にもこんなことをしたような気がする。

    「私…ちっちゃいですから。ビキニみたいな水着着れないのです…。胸だってぺったんこですし…」

     確かに、クドは小さいし幼児体系なのはわかっている。

     だけど、そんなことで悩まなくてもクドは充分可愛い。

     それに人前では見せない甘えるクドは可愛くて仕方がない。

     来々谷さんの悶絶するような気持ちがよくわかるほどに…。

    「リキは…私のこと好きですか?」

    「どうしたの?急に」

    「言ってほしいです…」

    「好きだよ」

    「本当ですか?」

    「うん。ほかの誰よりも、クドのことが好きだよ」

     そういうと恥ずかしそうに笑うクド。

     すりすりと僕の腕に頬ずりする甘える仕草。

     かすかに女の子の匂いがして、くらっ…きてしまう。

    「私…リキの彼女です」

    「うん」

    「だから…、ビキニみたいな水着で…。その…色っぽくなりたいのです」

    「クド…」

    「そうしたら、リキがもっともっともっと好きになってくれるかなぁって…。えへへ…もあ・らぶなのです」

     そこまで言われてできない男がこの世にいるだろうか…。

     クドは僕のために色っぽくなりたいと願うなら…。

     僕はそれに協力するしかないじゃないか。

    「わかった…」

    「本当ですか?」

    「うまくいくかわからないけど、やるだけやってみよう」

    「は、はいっ。れっつとらいなのです!」

     元気よく僕の腕の中で掛け声をかける。

     それが可愛くて頭を撫でてあげるとわふ〜、と気持ちよさそうに身を委ねてくる。

     さらさらの亜麻色の髪の毛が指を通って気持ちがいい。

     そうしているうちに落ち着く…はずがない。

    「服、脱がすよ?」

    「は、はぃっ」

     さすがにすることがことなだけに顔が熱く感じる。

     僕は高鳴る心臓の音を隠しきれないままクドのブラウスのボタンに手をかけた。

    「ぁ…」

     自分の服が脱がされていくのをじっ…と見つめているクド。

     ボタンをはずし終わり、ブラウスを肩から下ろすと真っ白なブラジャーが現れた。

     なんだかそれだけで心臓が喉から飛び出そうなくらい官能的だ。

    「恥ずかしいです…リキ…」

    「うん…」

     ブラウスから両腕が抜かれ、軽い音を立てて畳の上に置かれる。

     そして、なだらかな肩、真っ白な背中、滑らかな曲線の細い腕が露になった。

     それらを見ながら生まれて初めて女の子の下着に触れる。

    「あ、あれ。どうやって外すんだろう」

    「な、何がですか?…あ」

     クドは察してブラジャーのホックを外してくれた。

     腕からブラジャーが抜け、ブラウスのそばにゆっくりと置かれる。

    「リキ…。すごく心臓の音が大きいです」

    「うん。すごくどきどきしてるから」

     なにも遮る物のないクドの背中を見て、なにより体温を感じているからだろうか…。

     初めてキスしたときよりも鼓動が激しいかもしれない。

    「私の鼓動も…確かめてください」

     そういって僕の左手を自分の胸に触れさせた。

     暖かくて、そして柔らかい感触が手のひらに伝わる。

    「どうですか?」

    「うん…。クドもすごくどきどきしてる」

     そこから感じるのは僕と同じくらい大きなクドの鼓動。

     僕の鼓動とクドの鼓動。

     鼓動が共鳴するかのように、クドのことがすごく愛しく感じる。

     あぁ、僕は本当にクドのことが好きなんだ…。

     いまさらだけど、それをすごく実感する。

    「準備はいい?」

    「はい…い、いざ…尋常にお願いいたします」

     果し合いじゃないんだよ…と突っ込みたいけど、そんな余裕もなく僕は両手でクドの胸を覆う。

     本当に小さなふくらみ。

     だけど、そこには確かに柔らかな弾力があった。

     そこをさするように揉む。

    「わ、わふっ」

    「だいじょうぶ?」

    「は、はい…。でも、ちょっとくすぐったいです」

    「じゃあ、優しくね」

    「はい…。んっ…」

     くすぐったそうに体を小さくよじりながら耐えるクド。

     小さい身体が落ち着きをなくし、行き場のわからない感覚でもじもじしている。

     きっとこういう感覚が初めてなのだ。

     本当に純真無垢な少女。

     そんなクドが可愛くて少しいじわるしたくなった。

    「はぁ、はぁ…ふぁ…り、リキ…?わふっ」

     恭介から貸してもらっているH本にある知識が総動員させ、胸の先端を撫でるようにもてあそぶ。

     もう片方の手で軽くつまんであげるとぴくっ…とクドの体が反応した。

     僕の挙動1つでクドが小さく反応してくれる。

     亜麻色の髪の優しい匂いがして、なんだかクドが愛しくて仕方なくなる。

    「リ、リキ〜…」

    「クド?」

    「わ、わふぅ〜なんだか私…変…です。すごく、すごく切ないのです」

     そのままの体勢でクドが振り返り、クドの目が僕を見る。

     紅潮した顔に潤んだ瞳。

     熱を帯びた吐息が僕の心臓の鼓動に拍車をかける。

     いや、拍車どころか爆発的にそれは高まっていく。

     なんだろうか…。

     すごく、気持ちが高ぶる感覚があるのに、心のどこかでたまっていくような…。

     まるで世界の中心で愛(クド)を叫びたくなるような…。

     そして好きな相手を求めたくなる衝動が僕の中で渦巻く。

    「リキ…」

     クドは目を閉じてキスをねだる。

     ちゅ…とついばむようにしてあげると幸せそうな表情をする。

     スカイブルーの瞳とほんのり赤いほっぺた。

     可愛い…。

     可愛くて仕方がない。

     なんなんだよこの可愛さは…。

     犯罪だろう…。

     まるで来々谷さんみたいなことを考えながら次は長めにキスをする。

     そのまま胸を揉むと「んっ…」と甘い吐息が僕の呼吸と合わさった。

     唇を離すと、名残惜しそうに糸を引く。

     なんだろう…すごくえっちだ。

    「クド…」

    「リキ…」

     言葉はいらない。

     ただ心が通じ、通い合う、好きな人との行為。

     クドの視線は落ち着きがなく、足はどこかもどかしそうにしている。

     きっと本人は無意識なんだろう。

     僕もこの先のことなんて本でしか知らない。

     けど本能的にクドが何をしてほしいのか、僕は何をしたらいいのかわかる。

    「ぁ…リキ…そこは…」

    「うん…」

     スカートに手をかけた僕の手に小さな手のひらが乗る。

     わふ〜…と恥ずかしそうにうつむくクド。

     耳元まで真っ赤にして、普段は子供っぽいなぁ…と思っていたうなじがすごく色っぽく感じる。

    「………ごくっ」

     思わず生唾を飲み込んでしまうほど心臓がどきどきしている。

     太ももの上を滑らせながらスカートの中に手を入れていくと、ぴったりと閉じた太ももと太ももが徐々に開かれていく。

     それは僕だけに許されたクドの心の奥へと繋がる扉。

     恋人同士が行き交うことのできる禁断の園への入り口だ。

    「わふぅ…恥ずかしいです…リキ」

    「うん…」

     そのままスカートの奥に手を滑り込ませる…。

     じっとしているクド。

     小さな体がさっきよりも少しだけ温かく感じる。

     なんだろうか…。

     体全体がポンプにでもなったかのように音がすごい。

     このまま高ぶるとどうなるんだろうか。

     想像もできない。

     だけど僕の手はクドの大切なところに向かっていく。

     手が布地に触れ…た。








―――いよ〜っス!!―――








      スパーン!!!とその場の空気を崩壊させる音量でドアが思い切り開かれた。

    「ひゅ〜ひゅ〜!今日もあつ…い…ね…」

     あまりに突然で唐突で脈絡のない登場に固まる僕とクド…と葉留佳さん。

     腕の中にすっぽり納まり、顔を真っ赤にしたままのクド。

     そのクドの上半身は裸でそばにはブラウスとブラジャーが置かれ…。

     そして僕の手はクドの胸とスカートの中に…。

    「あ、あはは…いや〜なんつ〜か…お取り込み中でした…か」

     顔を引きつらせながら少しずつ後ずさっていく葉留佳さん。

     そして、緩んだ思考が戻っていくなか判断する。

     これはまずい。

     とってもまずい。

     逃げられでもしたら特に!!

    「ちょ…!」

    「えすけ〜ぷ!!!」

     葉留佳さんは僕が言い切る前に逃げてしまい…。

     手を伸ばした先にはすでに誰も居なかった。

    「うわぁ…」

     走る葉留佳さんの足音が少しずつ遠のいていくのを感じながらあまりの失態に悩む僕。

    「わ、わふ〜〜!!!とっても恥ずかしいところをみられてしまいました!?」

     遅いよクド…。

     そしてしばらくその場から動くことができない僕たちだった。







        エピローグ




      夕日が山に沈みかけるときにクドと僕は並んで寮に向かっている。

     長い影が地面に伸び、クドが僕の右手を抱くようにしている姿が映る。

    「なんだか、戻りずらいのです」

    「……だね」

     クドのルームメイトがよりによって第一目撃者の葉留佳さんなのが余計に気を重くさせる。

     小毬さんや西園さんに知られたらどうしよう…。

     鈴なら明日から口も利いてくれない気がする。

     来々谷さんに関しては考えたくもない。

     恭介や真人、謙吾だったら…。

    「私、リキに悪いことお願いしてしまいました…」

    「そんな、クドのせいじゃないよ」

    「でも…」

     うつむいてしまうクド。

     僕はしゃがみこんでクドと顔を向き合う。

     不安げな瞳。

     小さなしゃっくりをしながらすんすん鼻を鳴らしている。

     僕は目を閉じて思考を巡らせる。

     そして結論。

    「クド…」

    「はい…」

     僕はクドの小さな肩に手を乗せながらクドの瞳を見つめる。

     こんな小さな女の子だけど、立派な僕の彼女だ。

     クドは僕のためにお願いした。

     だったら僕はそれに応えなければならない。

     僕がクドを好きで…。

     クドが僕を好きでいられるように…。

    「…開き直っちゃおうか」

    「え…?」

    「もうばれちゃったんだしさ。いまさらどうこう心配してもしょうがないよ」

    「でも…でも…んっ…」

     迷うクドの唇を奪う。

     すぐ近くに同じ学校の生徒が歩いていて、ここは寮の目の前。

     こんな目立つ場所でのキスだ。

     誰が見ていても不思議じゃない。

     クドも最初は小さな抵抗があったものの、いまはすっかり僕に身を委ねている。

     唇を離すとクドはぽ〜…としたような、幸せな表情を僕に見せてくれた。

    「リキは…すごいぽじてぃぶなのです」

    「まぁ、自分でもすごいとおもうよ」

    「リキと一緒なら、私もぽじてぃぶになれる気がするです」

    「僕もクドと一緒なら大丈夫だよ」

    「えへへ…。私たち、ばかっぷるなのです」

    「そういうのも悪くないよ」

    「そうですね…。わふ〜」

     そのままクドは僕の腕を抱いて歩き出した。

     夕日が沈み、街灯が道を照らしている。

     道に伸びては消える影は寮に戻るまでずっと離れないままだった。







          後 書 き




    ぷぢ2〜:やってしまいました…なんて甘々SSなんでしょう。

      朋也:なんでしょうじゃねぇこら!!

    ぷぢ2〜:げふっ!!?

        杏:こんなんだから掲示板に変な書き込みされるのよ!!

    ぷぢ2〜:いや、あの…辞書は痛いですよね…。CLANNADの方々はみんな攻撃力が高い…。

        椋:いつものことです。

    ぷぢ2〜:いや、あの…また変な占いは勘弁して…。

        椋:あ、死神です♪

    ぷぢ2〜:死の宣告!?

      朋也:いや、違うな。

    ぷぢ2〜:え?

朋也&杏&椋:これは俺たちをずっと封印していた罰だ(よ(ですっ!!




―――朋也&杏&椋:藤林姉妹萌狂け〜〜〜ん!!!―――




     ぷぢ2〜:いや、そればれ過…!いぎゃぁぁぁぁぁぁっぁ!!?




      とまぁ、いつものノリなわけです。

     SS書くのは久々なのですが、というかいろいろと修正を加えていたりしてるわけです。

     一度は閉鎖したページですが…。

     よくCLANNADを題材にした「爆弾発言Inハーレムエンド」や藤林姉妹との生活を書いた「双愛」を書いたものです。(しみじみ

     そのうち再び立ち上がるかもしれません。