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朋也君のハッピー!性生活〜春原兄妹編・後編〜
                              ・・・・・・・・・・・・・・・鍵犬


公園の時計に目をやると夜の八時を回っていた。メールを送信してから、すでに三十分ほどが過ぎ
ている。

俺はただひたすらベンチで待ち続けた。朝まで待ち続けても構わないと思った。

もう一度、空を見上げる。さっきと変わらない吸い込まれるような星空。



背後に人の気配がした。

その気配は一歩、二歩とゆっくりと着実に俺の方に近づいてくる。

そして俺のすぐ後ろで、ぴたりと止まった。

少し間を空けて、ゆっくりと振り返る。

そこには、黙って立ち尽くしている芽衣ちゃんがいた。

俺は立ち上がり、芽衣ちゃんに向かって深々と頭を下げた。

「芽衣ちゃん、俺、携帯のこと何も話さないでごめん」

「二ヶ月くらい前にお兄ちゃんから家のことで用事のメールがありました」

俺の言葉を途中で遮る様に芽衣ちゃんは話し始めた。

「そのとき、メールアドレスが岡崎さんに教えてもらったのと同じだったから変だなと思って
お兄ちゃんに聞いたんです」

意外な話に俺はゆっくり頭を上げた。

「そしたら、ちょっと岡崎さんの携帯を借りてるんだって笑いながら言ってました。ボクには携帯なんて
必要ないねって・・・」

それを聴いた瞬間俺はハンマーで思い切り頭を殴られたような気分になった。俺は言葉も出なかった。

なぜ春原が芽衣ちゃんに、それが自分の携帯であることを告げなかったのか。それは、今までの春原
の行動を考えれば分かることだった。

芽衣ちゃんは春原の部屋を飛び出した後、しばらくしてから一度戻って来ていたらしい。

その時、春原は芽衣ちゃんに自分の気持ちを全て話した。



遠く離れた二人を結んでいるのは携帯のメールであるということ。

もし、あの携帯が岡崎のじゃなく、自分のだと妹に知られたら遠慮してメールをしてこなくなるだろうと
いうこと。

そして、連絡が無くなった結果二人は別れてしまうことになるかもしれないということ。



全ては、自分の妹の幸せのためだったのだ。あいつは、自分を犠牲にしてまで俺達のことを応援して
くれていたのだ。

それなのに俺は春原を心の中とはいえ、俺達を破局させようとしているのではないかと疑ってしまった。

涼しい夜風が木々を揺らす。木々のざわめきが俺を非難している声のように聞こえた。

だけど、目の前にいる彼女はどこまでも優しかった。

「私がさっき部屋を飛び出したのは、ちょっと驚いてしまったからです」

少し俯き言い直す。

「私は岡崎さんに本気で愛されていないんじゃないかって。・・・正直、ちょっぴり岡崎さんのことが嫌いに
なりそうでした」

顔を上げた芽衣ちゃんの顔は笑っていた。

「だけど、お兄ちゃんが岡崎さんはお前のことを本当に大切に思ってるって、今だってずっとお前のことを
探しているって教えてくれました」

芽衣ちゃんの腕が俺の首に絡まる。互いの唇の距離が近づく。

そして、その距離は無くなった。

もしかしたら、俺は心のどこかで恐れていたのかもしれない。もし、芽衣ちゃんが春原の携帯だと知ったら
ここで終わってしまうかもしれない。だから、春原にもそのことを深く追求しなかったし、まして俺から芽衣
ちゃんに言うはずも無かった。

いなくなって改めて感じる彼女の存在。

「もっと私を信じてください」

俺の腕の中の芽衣ちゃんの声は震えていてた。

「もっと私を愛してください」

そのか細い声は最後のほうはかすれて聞き取ることが出来なかった。俺は答える代わりにその華奢な身体
を力一杯抱きしめた。

かけがえの無い時間が愛に変わっていく。

俺は芽衣ちゃんの耳元でささやくように言った。

「今、ここでお前を抱きたい・・・、お前に対する愛を証明したい」

芽衣ちゃんが小さく頷いた。




星の光の下の芽衣ちゃんの裸体は美しかった。はれた目の下にそっとキスをする。涙が少し、しょっぱ
かった。

「ちょっと恥ずかしいです・・・」

顔を赤らめはにかむ姿に愛しさがこみ上げる。

「その・・・初めてなので、優しくしてくれると嬉しいです・・・」

ベンチに横たわらせ、そっと足を開かせる。その茂みの奥はすでに湿っていた。

俺は自分の硬くなったものを、入り口にあてがう。

そして、ゆっくりと挿入した。

「あうっ・・・いっ・・・・」

芽衣ちゃんは目を力いっぱいつぶり、初めての痛みに耐えていた。そして、目尻に涙を溜めながら
にっこり微笑んだ。

「私今岡崎さんと一つになってるんですね。なんだかすごく嬉しいです」

そのまま、しばらく待ってからゆっくりと腰を動かす。

「ひっ・・・あ・・・」

「痛いか?」

首を横に振る。なんて、気丈なんだろう。

「私は・・・大丈夫です。もっと動いてください・・・」

中が心地よく俺のモノを締め付けてくる。

「はうぅ・・・・んっ・・・・」

切なげなあえぎ声を漏らす。湿った音が夜の公園に吸い込まれては消えていく。

「芽衣ちゃん、俺もうイキそうだ・・・」

俺は限界に近づいてきていた。

「中でっ、中で出してくださいっ」

一気に射精感がこみ上げる。俺の背中にある芽衣ちゃんの手に力が込められる。

「岡崎さん、好きですっ、愛してますっ!!」

「芽衣ちゃんっ!!」

閃光が走り、俺は芽衣ちゃんの中で果てた・・・




「岡崎、ここにいたのか」

その声に振り向くと春原が、公園の入り口からこっちに向かって駆けてきていた。

「お前、どこ探してもいないし。心配したよ」

春原の顔を見ると、さっき芽衣ちゃんが言っていたことが、脳裏に蘇ってきた。

「春原・・・」

俺は気恥ずかしさで言葉に詰まってしまう。

春原がベンチに座る俺と芽衣ちゃんをじっと見る。そして、ニヤリと笑った。

「ははーん、もう二人とも仲直りしたんだね」

はっとして俺は自分の服と芽衣ちゃんの服に目をやる。

・・・よかった、ちゃんと服は着ているみたいだ。って当たり前か。

「まあな」

俺はそう答えた。突然春原が大げさに一人芝居を始める。

「どうせ、岡崎さん愛してます。俺もだ芽衣ちゃん。キスしていいかい?ブチューッ!ってなことしてたん
だろ!!」

ただの当てずっぽうだった。

「・・・まあ、前半は正解だな」

「えっ、じゃあキスはしてないの!?」

・・・いや、もっとすごいことをしたのだが。

その時芽衣ちゃんが遠くの空を指差した。

「あっ、流れ星です」

「えっ?」

俺と春原が同時に顔を上げる。しかし、流れ星はすでに消えてしまっていた。

その代わり、先ほどと変わらない満点の星空が俺達を迎えてくれた。

「春原、今日はありがとな・・・」

「えっ、今なんか言った?」

「何でもねぇよ!」

俺は携帯をポケットから取り出し春原のほうに投げる。春原はそれを両手で危なっかしくキャッチした。

そんな俺を見て芽衣ちゃんは頷くようににっこりと微笑んだ。




星の光の化石・・・・

星の光は長い長い旅の間に何を思うのだろう。そして、その果てに何を見るのだろう。

少なくとも、その無数の星の光は俺の心を今はっきりと照らし出している。

俺は芽衣ちゃんを愛している。

それだけは、胸を張って答えられることだった。





Sub:(non title)

From:岡崎朋也

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初めてキスした公園で、きれいな星を見たんだ。

できれば、その星を芽衣ちゃんにも見せたい。

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−END−