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朋也君のハッピー!性生活〜渚編・中編〜
                              ・・・・・・・・・・・・・・・鍵犬


渚におあずけを喰らい、悶々とした気持ちを何とか抑えたまま湯船につかる。

「あー、いい湯だ」

思いっきり伸びをする。多めに張られた湯が少し浴槽から溢れた。

一息ついてから、俺は改めて我が家の風呂場をぐるりと見渡した。

すりガラスのようなドアが付いたタイル張りの以外に広い風呂場。浴槽は俺の脚では少し折りたたんで入
らなければならないものの、渚くらいならぎりぎり脚を伸ばして浸かれるくらいの大きさがある。家賃から
察して、もっと五右衛門風呂のような浴槽を想像していただけにこの広さは嬉しかった。身体を洗うところ
も何とか大人二人くらいは入れそうだ。

多分一軒家である古河家の風呂場に匹敵するくらいの広さはあるような気がした。

(やっぱりココは、かなりの穴場物件なんじゃないか?)

こんな物件を見つけた自分が少し誇らしく思う。

俺はもう一度伸びをする。今日一日の身体の疲れが湯船の中に染み出していくように感じる。

俺の疲れが溶け込んだ湯・・・、それに入った渚は・・・

「はあ、何だかお風呂に入ったら疲れてしまいました。だから今日は、朋也君とのエッチ無しです」

「うおおおおっ!それはいやだああああ!!」

激しく頭を振る俺。

(俺はバカか・・・)

ようやく我に返り、自嘲する。

(くそっ、そんなことを考えてたらまたムラムラしてきてしまった)

さっきまで、渚と抱き合っていたことが再び脳裏に蘇ってくる。こうなったらさっさと、上がって渚に風呂を
譲ることにした。

「ん?」

湯船から上がろうとした俺は、すりガラスのドアの向こうに人影を見た。その人影はなにやらごそごそと
動いている。

あの人影は間違いなく渚だ。っていうか、渚以外だったら怖い。

「渚、どうしたんだ?」

俺は一旦湯船の中に沈んで、渚にそう聞いた。

「あっ、あの!」

声が少し上ずっている。「の」が明らかに大きかった。

そして、次に渚の口から出たのは意外な言葉だった。

「い・・・いっ、一緒にお風呂に入ってもいいですかっ!!」

「え!?」

ガチャリ!!

絞り出すように最後の言葉を発すると同時に、風呂のドアは勢いよく開け放たれた。

その先には、顔を真っ赤にして目をギュッとつぶり、小さなハンドタオル一枚で胸とアソコを隠して立って
いる渚がいた。その小さな肩はぷるぷると小刻みに震えている。

「あのな、俺まだ返事してないからな」

「はぅ、あ、あの・・・、ご・・・ごめんなさいですっ!」

バタン!

そう言うや否や、渚は慌てて風呂場のドアを閉めた。

「いや、あの・・・入ってこいよ。風邪引くだろ?」

渚は少しドアを開けて、そこからひょこっと顔だけを覗かせてから、完全にドアを開けさっきと同じ格好で
恥ずかしそうに中に入ってきた。

俺はというと、あの消極的な渚の積極的な行動に驚ろいていた。

今までのエッチだって、リードしてきたのは全て朋也だった。その強い羞恥心からか洋服すら自分から
脱ぐことはなかったのだ。もちろん、一緒に風呂に入ったことなどあるはずが無い。

そんな渚の大胆行動に正直言って俺は・・・

(すっげぇ嬉しい!!)

心底そう思った。

渚はうつむいたままおずおずと無言でハンドタオルをはずして浴槽に掛けた。そして、渚の一糸纏わぬ
完全な裸体が俺の目の前に現れた。

もう何回も渚の裸は見ているが、いつも電気を消した暗がりだったのでこんなに明るいところで見るの
は初めてだった。

湯船につかっている関係上どうしても渚の控えめな茂みに目がいってしまう。

「ど、どうしたんだ?今日はずいぶん積極的なんだな」

俺は今すぐにでも襲い掛かりたい衝動を抑えて聞いた。

「はい、さっきは朋也君に少し可愛そうなことをしたかなあと思いました」

つくづく律儀な子だ。別にそんなこと気にしていないのに・・・

「なので、今日は朋也君と一緒にお風呂に入ろうと思います・・・」

そう言うと、渚はシャワーを浴び浴槽に入った。かなり動揺しているのか足を浴槽の淵に引っ掛け倒れ
そうになっていた。

渚が肩までつかると、湯船がザバッと溢れた。

「ちょっとお湯が勿体無いですけど、今日は特別です」

頬を赤くしてぎこちなくえへへと笑う。俺は渚のスペースを空けるために体育座りのような格好になる。
勿論渚も必然的にそういう体制になる。

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

カポーン

体育座りをして無言で見詰めあう二人。なんだかすごく、不自然だ。

「お前、反対向けよ。このままじゃ、何か窮屈だし」

「こ、こうですか?」

渚は一度中腰になって反対を向き俺に重なるように入り直す。俺からしてみればちょうど渚を後ろか
ら抱くような格好になった。俺の膝が湯船から少し出ているが問題ないだろう。

「あ・・・」

渚が小さな声を上げたが特に気にしないようにする。

「こうやって入ると案外二人でも入れるもんだな」

「そ、そうですね」

渚はまだ少し緊張しているのかちょっと肩が強張っているように感じる。一緒に風呂に入るという行為
が今の渚の精一杯なのだろう。

そう思うと、このまま風呂場でしてしまうのはすこし気が引けた。

この状況で言うのもなんだが、紳士に振舞うべきなのだろうか・・・

(取り合えず、何か渚の緊張をほぐす話をした方がいいかな)

「そういえば、今日ちょっとスーパーに寄ったらだんご大家族の歌が流れてたぞ」

「えっ、それは本当ですか!」

空を切る音が聞こえてきそうな勢いで顔をこっちにひねる。予想通り渚の目の色が変わった。

「ああ、それはそれは高らかに流れていた」

「また、だんごブームの到来の予感です」

きらきらと目を輝かせる渚。

別に口からでまかせというわけではなくスーパーでだんご大家族の歌が流れていたことは事実だ。
ただし、大量の売れ残りだんごを処分するためのスーパー側の苦肉の策のように俺は思えたが・・・

「だんごっ♪だんごっ♪」

(このことは渚には黙っておこう。なんか陽気に歌ってるし・・・)

それから少しの間俺たちは世間話をした。その甲斐あってか、大分渚の緊張もほぐれたようだった。

すると、渚が何か思い出したように急に嬉しそうに俺の顔を見た。

「ん?俺の顔に何かついてるか」

「えへへ、今日は妬いている朋也君初めて見ました」

夕食の時のことだった。俺は気恥ずかしさで何も言えず、無意味に頭を掻いた。

「今まで妬くのは私の役目だったので、何か朋也君が妬いてくれるとちょっと嬉しいです」

そんなものなのかなと俺は思った。まあ、確かに俺も渚に妬かれたら悪い気はしないと思う。

「なあ、渚。ギュッてやっていいか?」

「えっ、あ・・・は、はい、どうぞ・・・」

渚の肩がピクリと動いた。

俺は渚に腕を回して、その腕に力を込めた。恥ずかしそうに渚は俯いている。

「あ、あの・・・。さっきから言おうと思ってたんですけど、朋也君のアレ背中に当たっちゃってます・・・」

「そ、そりゃ、興奮してるからな・・・」

少しばつが悪い気分になる。もう紳士な振る舞いどころではなかった。さきほどからずっとこんな体制
でいるのだ。そもそも興奮するなと言うほうが無理な話だ。

きっと、渚も今の俺と同じ気分になっているに違いない。

そう自分自身を納得させてから、なるようになれというような感じで少し腰を動かしてみた。

スリスリスリ・・・

「あっ・・・」

渚の肩がビクッと大きく動いた。

「もうっ、朋也君エッチですっ!!」

密室のせいか、予想よりも大きい渚の声に今度は反対に俺がビクッとしてしまった。さすがにこれは
まずかったのだろうか。

誤ろうかと思ったとき、渚が小さな声でぽつりと呟いた。

「でも・・・でも、私もエッチですっ・・・」

「え!?」

その瞬間、俺の心臓がドクリと高鳴ったような気がした。気が付くと目の前に目を潤ませた渚の顔が
あった。

「さっきの続きをしてください」

俺たちは今日三度目のキスをした。




-後編に続け!!-